2017年06月03日〜04日 曇り 

updated 2017.06.15   
動画




2017年06月03日〜04日

剱岳 源次郎尾根 悪天候の為断念




 毎年この時期に通い続けている剱岳 今年雪深く 本日の雪の大谷も凍結の為観光歩行中止になっていた 出発前山岳警備隊に入山届を提出に行くが 剱岳は真冬に逆戻りし かなり厳しい状態が続いているとの事 特に源次郎尾根U峰の下りからナイフリッジになり非常に厳しい事を告げられる しばらく情報交換しU峰の先はその場判断で 危険を少しでも感じるようであれば右に長次郎に下ることを告げ出発をした 

室堂ターミナルを出ると ここ10年で経験した事の無い積雪である 中には軽アイゼンを装着して絶景を楽しんでいる観光客も見受けられる 積雪が途切れる事無く雷鳥莊に到着 ここから雷鳥沢を見渡す 雪も多くルートは自由に選択出来そうである 取り付き地点も雪面は途切れていない様なので ここでアイゼンを装着し一直線に雷鳥沢取り付きまで下る

まだ天候は良く視界も良い 雷鳥沢を左側より取り付く 目印となるポールが上層部に向かって埋められている様である 中間点を越えた辺りから少しガスが出る コースを右にとり直登を決め先に見える剣御前小屋を目指す 急斜面になるが時間は短縮出来る この辺りから天候が崩れガスに覆われ視界がなくなってしまった 小屋に到着した時は殆ど視界は無い しかし例年より20分程早く登り切る事が出来た

小屋は昨年 一昨年と休業していたが 今年は営業して何人かのスキーヤーが宿泊している様だ 天候が悪い為休息も程々早めに剣沢に下る事にする 小屋から下るも目印のポールも見えない 経験だけで下るが通用しない 位置も全く分からず白い闇の中を進む 20分程下り昨年残したGPSの足跡で位置を確認 針はテント場近くを指している 5分程辺りを円を描く様に回ってみと一瞬盛り上がった場所が見えた どうやらこの辺りが目的地の様である 気が付けばテント場の建物の上に立っていた とにかく強風 雪 霰の中テントを設営する

 風は止む事は無く一晩吹き続ける 何度かテントがつぶれそうになり 張り縄の確認に外に出る 雪も降続きテント吹き流し口から中に吹き込み何度も排除する 睡眠は殆ど取れず一晩耐え抜く 早朝まだ天候は回復していない 山頂には行けるとしても楽しみにしているU峰からの眺望は絶望的である そんな中剣沢を下って来る2人組を確認 出発するか撤退するか心は揺れたが気持ちを維持できず一度も山頂を目にする事なく 中止を決めた





コースと所要時間


2017年06月03日〜04日       曇り  源次郎尾根   



06月03日 3時15分  扇沢着   AM6時20分まで車で仮眠

扇沢出発  7時30分 → 室堂9時00分着

室堂 9時20分出発 → 雷鳥沢取り付き 10時00分 → 剣御前小屋11時45分 → 剣沢12時30分着



06月04日  

剣沢出発 6時00分 → 剣御前小屋 6時55分 → 室堂 9時05分 下山




室堂〜 剣沢 ぶらり山旅 コースタイム





室堂より 立山三山

昨年 一昨年と 下山は 立山3000メートルの稜線を縦走し下山している
今年は雪が多く 雷鳥沢からの 下山を決め 室堂を出発する








雷鳥沢のコースを目視で確認 沢の左側のコースを選択

雷鳥沢は幅広く ルートを自由に選択出来る 毎年中央より左を選択しているが 今回は
小屋手前から中央に移り 直登する 過去10年間のデータより 20分程早く 剣御前小屋
に到着した








5月4日早朝 まだ風は収まらず 断念した

テントを撤収し 下山開始 一瞬ガスが切れるが 山頂を見る事は出来なかった




室堂出発
9時20分
雪の大谷は凍結の為 本日の観覧は中止となっていた




















剣御前小屋
11時45分
本日何人かのスキーヤーが小屋を目指して登っている様子が伺えた














剣沢テント場
12時30分
視界が殆ど無い中 テント場にたどり着く 
夜中強風との戦いで殆ど睡眠を取る事が出来なかった





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