2017年08月04日〜06日 晴れ 

updated 2017.09.09   
動画



2017年8月4日〜6日

剱岳 源次郎尾根





例年通り黒部ダムより入山 8時出発ダム下へ 橋を渡り下の廊下を内蔵助平分岐へ 静かな山旅である 内蔵助谷に入ると急峻な登山道となりフィックスロープが所々付けられている 暑さに耐え内蔵助平へ到着するが遂にダウン 木陰で長時間休息 今年の登山道は念入りに草刈りがされ歩きやすい (真砂沢ロッジの新オーナー坂本さんによると今年は既に2度 草刈りを実施したとの事であった 有難い)  ハシゴ谷乗越の先が少し藪漕ぎになっていたが 誰とも出会う事無く真砂沢へ到着した  真砂沢ロッジは昨年までオーナだった佐伯さんが退き 今年からオーナーは坂本心平さんである ここ10年以上欠かさずお世話になり今後もお世話になる事を決めている為挨拶をかわした 今年の計画は 源次郎尾根から北方稜線を縦走し小窓雪渓を二股まで下り 真砂に帰って来る計画である しかし雪渓は多く残っているものの 小窓雪渓が不安定で厳しいとの事 また長次郎谷からも 右 左俣とも稜線近くでベルクシュルンドで下山出来ないとの事 結局北方稜線縦走は諦め源次郎尾根U峰ピークで先の事は考える事にした

翌朝2時20分 真砂沢を出発 AM3時25分暗闇の中 源次郎尾根に取り付いた 最初の岩を手探りで乗り越え 根っこの中を進む 6メートル程の岩壁を登り切った時 何か落ちていく音が聞こえ暗闇の中へ消えた 最初何が落ちたか分からなかったが肩に付けていたGPSが無い ショックで呆然とする 気を取り戻しロープを取り出し下降する事に決めた  ロープ一分50メートル下降しながら探すが見つからない まだまだ下はある様だ 暗闇の為確認は出来ない 危険なので残念であるが諦める事にし 登り返す 今回なぜかCAMPのリフトロープクランプを持参していた為何とか戻る事が出来た 既に40分以上が経過し空は白んでいた あまりの体力消耗の為しばらく休息 後から来た登山者にも 上から声をかけもう一度取り付き地点を探してもらうが やはり見当たらない ショックでは有るが気持ちを切り替え先へ進む その後は先程のパーティーと抜きつ抜かれずでU峰ピークまでご一緒した 

U峰ピークからの 展望は素晴らしい この風景を楽しむ為に何年も通っているのだ  熊の岩には多くのテントが張られている また八つ峰 長次郎谷と本峰がマッチしてとても美しい 感動である ここに来ないと見れない風景である そして本峰剱岳頂を見上げると既に多くの登頂者が確認出来る GPS紛失ショックも有り山頂まで行く気力を失う しばらく眺望を楽しみ 長次郎の右左俣上層部を確認 やはりベルクシュルンドで完全に切れている これでは下る事は出来ない U峰ピークからの眺望も楽しむ事が出来大満足である 熊の岩の少し上辺りまでは雪渓も安定している様なので U峰を懸垂下降後長次郎谷へ下山する事に決める

懸垂下降地点に到着すると先程のパーティーがまだ下降中であった そして 折角なのでロープもご一緒にと声をかけて頂いたので 申し訳なくロープもご一緒させて頂きリーダーより先に下降させて頂いた お世話になりました

U峰の下降を終え長次郎への下りを確認 どうにか下れそうである パーティーに挨拶をし長次郎へ下り真砂沢へ下山した

今年は6月上旬の源次郎尾根山行も 悪天候の為剣沢断念 そして北方稜線縦走も断念 これも登山である

来年は 例年通り 5・6月 そして7か8月 2回の入山を決め 黒部ダムへ下山した




コースと所要時間

2017年8月4日〜6日      晴れ  剱岳 源次郎尾根   

8月4日 3時30分扇沢到着     6時10分まで車で仮眠

扇沢出発  7時30分 → 黒部ダム到着 7時45分

黒部ダム出発 8時00分 → 下の廊下 内蔵助出会い 9時00分 → ハシゴ谷乗越 14時15分 → 真砂沢ロッジ 16時00分

暑さの為 途中 1時間程 大幅に休息




8月5日             晴れ

テント場出発 AM 2時15分 → 平蔵谷出会 3時15分

源次郎尾根取り付き 3時25分 →  樹林帯の中 6メートル程の岩壁でGPSが滑落 40分程ロープいっぱい下降し探すが 見つからない

T峰直下 6時05分 → T峰到着 6時45分 → U峰到着 7時25分 → U峰懸垂下降下 8時05分 → 長次郎谷へ下降 8時30分

真砂沢へ下山 10時15分



8月6日             晴れ

真砂沢下山開始 5時35分 → ハシゴ谷乗越 7時15分 → 内蔵助平 8時50分 → 下の廊下出会 11時00分 → ダム下 11時50分

黒部ダム下山 12時30分





1日目               晴れ
黒部ダム から 真砂沢 ぶらり山旅 コースタイム


黒部ダム下

今年は前日まで雨が続いた為 水も濁っている


黒部ダム出発
8時00分
また今年も来てしまいました




黒部下の廊下



ダム下を対岸へ
8時20分
ここから内蔵助谷分岐までは神秘的である 
下のl廊下はまだ阿曽原までは開通していない




真砂沢ロッジテント場

今年は既に多くのテントが立ち並ぶ 雪渓もロッジ手前まで伸びている







真砂沢ロッジ
16時00分
2日目               晴れ
剱岳 源次郎尾根 ぶらり山旅 コースタイム


源次郎尾根取り付き

源次郎尾根に取り付いて最初に現れる 大きな岩 ロープがフィックスされてる為
通過はそれ程難しくはない (ロープがなければ難しい)



テント場出発
2時20分
暗闇の中 ヘッドランプを付けて
出発





根っこの中を抜ける頃現れる

取り付きから最初に現れる岩
3時30分
フィックスロープ 今年はしっかりしたロープで有る
昨年は古びたロープで心配であった




6メートル程の岩壁

もともとフィックスロープは無いが ここ2・3年は付けられていた
 今年は取り外されていた 




登り切った所でGPSが滑落
6時55分
ロープを出し 50メートル下降し探すが見つからず まだまだ下は有る様である
暗闇で危険なので断念する




見た目程難しくはない




T峰を登り切る

T峰を登り切ると展望が開け素晴らしい眺望である 本峰剱岳 そして八つ峰が見えて来る






源次郎尾根T峰ピークより
6時45分
T峰ピークからの眺望 目の前にU峰ピーク 低木と岩場の境を登る

そして本峰



U峰ピークより本峰剱岳

源次郎尾根U峰ピークより本峰剱岳山頂を見上げる   右に長次郎谷左俣

頂には多くの登頂者が確認出来る また右の長次郎は ベルクシュルンドで
コル手前で完全に断絶さてている


源次郎尾根T峰
8時20分
U峰の登りからT峰を振り返る






U峰ピークより



U峰ピークからの八つ峰 素晴らしい

U峰ピークからの八つ峰は何度見ても美しい 感動的である
北方稜線は今回残念であるが 次の機会にお預けだ

7時25分
U峰ピークからの眺望は 私の一番好きな所である
ここからの眺望を楽しむ為に何年も通っている



U峰ピークより

U峰ピークからの後立山 鹿島槍ヶ岳の双耳峰がくっきり




U峰ピークより 立山と剣沢

剣沢テント場近くはまだだ多くの雪渓が残っている




源次郎尾根U峰

源次郎尾根U峰の懸垂下降を終え振り返る 支点には次のパーティーが確認できる







U峰懸垂下降支点
7時55分
今回ロープをご一緒させて頂く


長次郎谷 

長次郎谷は多くの雪渓が残り青空とマッチしてとても綺麗である
正面の熊の岩から右俣左俣に分かれる



長次郎谷
9時00分
今回は早い下山となってしまった



真砂沢下山
10時15分
3日目               晴れ
真砂沢から 黒部ダム ぶらり山旅 コースタイム


ハシゴ谷乗越手前から  剱岳の全貌

ハシゴ谷近くから今回最後の剱岳をを望む



真砂沢ロッジ
5時30分
来年も宜しく



黒部ダム下山
12時30分




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