2015年06月13日〜15日 晴れ
updated 2015.06.20

残雪の剱岳  源次郎尾根〜剱岳山頂 平蔵谷下山


剱岳周辺    地図
動画  起動しない場合こちら
残雪の剱岳 源次郎尾根から挑む 本峰 剱岳


2015年6月13日〜15日 剱岳 源次郎尾根 山行記録




毎年この時期 剱岳山行を行っている 登頂は 4コースを順番に 登る事 別山尾根 平蔵谷 長次郎谷 源次郎尾根である
昨年は長次郎谷から登頂し 今年は 源次郎尾根である 


梅雨に入り 天候は安定しない 天気予報を念入りにチェックし 一時の晴れ間を狙い 剱岳に入山 源次郎尾根からの 山行を楽しんだ


12日 剱岳周辺の天候が 3日間の晴れ間が続くとの予報に 急遽登山を決行する事にした 仕事を終え 夜中12時 高速道路に飛び乗り 扇沢に 3時45分到着した 車内で仮眠をとり 始発の7時30分発 トロリーバスに飛び乗った 

室堂は まだ雪深く 雪の大谷は 今だ15メートル残っているとの事である 観光客は中国人が多く 至る所で 中国語が飛び交っていた 登山者は あまり見かけない 雷鳥沢に取り付くが 今年は 登山者もスキーヤーも 見当たらない 剣御前小屋に到着して やっとその訳が分かる なぜか 小屋は営業しておらず 26日まで 休業の看板が 付けられていた 

剣沢には テントは一張りもない 結局3日間 登山者は入山して来る事はなかった 静かな剣沢 明日昇る源次郎尾根を 何度も目視で追って見た U峰より上の岩肌が 広く大きく見える為 今年は昨年より残雪は少ないようである 夜は 星空を眺めながら 明日登る源次郎尾根を 思い浮かべ 早めに 就寝した

14日 あまりの静けさに 熟睡してしまい 初めて 寝坊をしてしまった 3時前に起き AM4時00分 出発を決めていたが 目覚めた時は 既に4時15分 あわてて 出発の準備をし 5時15分 テント場をスタートした 

5時45分 平蔵谷 源次郎尾根に取り付く 尾根に入ると残雪は無く U峰まで無積雪期とまったく変わらない 焦る事無く ゆっくりとしたペースで 山頂を目指す 所々で 立ち止まり眺望を楽しんだ 結局 U峰ピークまで 5時間かかり到着した

剱岳で 一番好きな場所が このU峰ピークから見渡す360度の眺望である 絶景である この絶景が何度も足を運ばせてしまうのである この感動を味わう為 毎年2回以上は剱岳に 足を運び そして必ず1回は 源次郎尾根から登頂する事にしている

約30分感動を味わい 懸垂下降の準備をする 後ろから誰も来ないと思えば 焦りもなく 緊張もしない 残されているスリングを丁寧にチェックをし 安全と思われる 2〜3本にロープをかけ下降した ここから山頂までは アイゼンを付けて 進む事になるが そのアイゼンの調子が悪く 何回もずれてしまう 調整を行い丁寧に付け直すが やはり うまくいかない 靴底ソールが減って アイゼンとフィットしない用である 仕方ないので 細引きのシュリンゲで 固定し 何とか山頂に たどり着く事が出来た 

剱岳山頂
山頂直下の雪面で アイゼンが不安で 少し緊張緊張したが 出発から約7時間30分 山頂に到着した 
静かな 山頂である この領域に 誰もいないと思えば いつも以上に感動的である 


山頂に約30分滞在し 感動を味わった後 平蔵谷より下山 毎年のように 破けてもより ヤッケズボンを 履き シリセードで 剣沢出会いまで滑り降りた 剣沢の登り返しは キツく 毎年ヘタバッテしまうが 何とか16時00分 テント場に戻ることが出来た

最高の一日であった


来年は 別山尾根である この時期一番危険なルートで 無積雪期は 一般ルートであるが 雪が付くと 前剣の壁からの滑落 (ここで 一度撤退している) そして稜線からの滑落 危険なルートである





コースと所要時間

                                     2015年06月13日〜15日


扇沢 AM3時50分到着   車中仮眠


13日  晴れ

扇沢出発
7時30分 → 室堂着9時15分 

室堂出発9時30分 → 
雷鳥沢着10時20分 → 剣御前小屋着12時50分 

剣沢着
13時25分




14日 晴れ

テント場出発
5時15分 → 源次郎尾根取り付き 5時45   T峰着 9時15分

U峰着
10時15分 → 休憩 10時45分まで (30分)   U峰出発 10時45分 

剣岳山頂 12時45分

山頂発 13時15分 → 平蔵のコル 13時55分 → 剣沢平蔵谷分岐着 14時15分

剣沢テント場着 16時00分 


15日 晴れ

テント場出発5時15分 → 剣御前小屋着 6時05分

別山頂6時50分   大汝山頂着 9時00分 → 雄山着9時25分

室堂到着 10時50分 






1日目             扇沢 〜 剣沢





剣御前小屋から見渡す 立山 






剣沢から見上げる 剱岳 









雷鳥ヒュッテ近く
今回 至る所で 見かける















剣御前小屋
今年は 6月26日まで休業の看板が出ている その為 スキーヤーもいなく 静かな剱岳を 楽しめそうである 



2日目  剣沢 源次郎尾根〜剱岳山頂〜平蔵谷 剣沢


剣沢 平蔵谷まで下る

剣沢テント場
5時15分出発
風もなく晴天に恵まれ絶好の
登山日和



剣沢平蔵谷出会い 源次郎尾根取り付き




源次郎尾根に取り付くと  最初の 難所が現れる 


ここにはロープが付けられている ロープが無ければ かなり時間を費やしてしまうだろ

樹木の根っこの中
サブザックにもかかわらず 根っこにザックが引っかかり かなり体力を使ってしまう





樹林の根っこを抜けやっと 岩登りの開始である



源次郎尾根



T峰から見上げる源次郎尾根U峰 バックは 本峰 剱岳


登り切ると T峰ピーク
残雪も無く 無積雪期と変わらない




U峰ピークからの 八つ峰 一番の絶景ポイントである






U峰から見上げる 剱岳山頂 今年は 同じ時期にしては 積雪は少ない


右に 長次郎谷 左俣    昨年は 長次郎 左俣から 登頂した
源次郎尾根 U峰ピークにて
10時15分到着
U峰からの眺望は 感動的で 何度来ても 飽きることは無い


源次郎尾根 U峰 


懸垂下降を終え振り返る テラスまでまで残雪が残り 50mロープで十分である

美しい 八つ峰 



出発から5時間45分 懸垂下降を終え 本峰を目指しながらの 登歩 美しい 八つ峰








U峰 懸垂下降支点
10時45分
しっかりした支点が付けられている





源次郎尾根U峰





山頂直下 雪が腐り アイゼンが不安である 慎重に時間をかけ 登り切る




残雪の  剱岳山頂 





今回 アイゼンの調子が悪く 何回も ずれてしまった U峰の下降以後 6回も締め直す事になった 靴底のソールが減り アイゼンと密着出来なかった用である かなり慎重に 調整しながら閉めなおすが 何度もずれてしまった 結局 細引きでキツク固定し何を逃れた 次回までにソールを 張り替えたい

















剱岳山頂
12時45分到着
源次郎取り付きから山頂まで
7時間もかかってしまう

3日目  剣沢泉 立山縦走 下山



5時15分 下山の為 剣沢を出発    早朝の剱岳 3日間晴天に恵まれ 一人だけの剱岳を 楽しむ事が出来た


剱岳周辺地図 拡大する



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