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剱岳 源次郎尾根
源次郎尾根取り付きは 剣沢小屋から剣沢を 下り 左手に武蔵谷 そして平蔵谷を眺めながら 約1時間 取り付きに到着する 真砂沢からも 約1時間 長次郎谷を右手に眺め 平蔵谷分岐に 到着する
源次郎尾根は南東から真っ直ぐ剱岳本峰へ突き上げる岩尾根(標高差約1000m)で途中には2つの顕著なピーク(T峰2709mU峰2770m)がある剣沢方面からは美しい八ツ峰の方に目を奪われて 源次郎尾根は 目立たないこのルートは初心者の為の入門コートとして多くのクライマーに知られ 休日には 1時間程の待ち時間は当たり前の様である
尾根取り付きから しばらくは むき出しになった 樹木の根っこの中を進み 回りを見渡すことは出来ない ルンゼからの 合流地点から先は 視界も開け 快適なクライミングが楽しめる
T峰 U峰からの展望は感動的である |
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源次郎尾根9月13日 三連休を一日早目 黒部ダムより 入山 下の廊下を約1時間程下ると 内蔵助分岐に 到着する 内蔵助谷からの登りは非常にキツイ いきなり固定ロープが付けられ 登りにくい しかしペースを維持し ゆっくりと登る事 2時間程で谷を登り切り内蔵助平分岐に到着 後は長く 歩きにくい河原を 約2時間 疲れがピークに達した頃 ハシゴ谷乗越に到着 ここで本日の登りはほぼ終了 約1時間30分下れば 真砂沢ロッジである
15時30分真砂沢ロッジに到着 テント場には既に一張りのテントが立っていた 入山が一日早いため登山者は少ない
小屋は8月20から休業との事である テントの受付を済ませ オーナーの佐伯さんに 源次郎尾根周辺の情報を確認する 尾根は特に変わりないが 下山ルートの 長次郎谷 平蔵谷は 雪質が悪く 平蔵谷は 大きなクレバスが口を空け 通過出来ない ただ右壁に渡れば 何とか渡ることが出来るかも知れないとの事であった 長次郎は やはり源次郎尾根側を尾根に沿って通過すれば大丈夫そうであるとの事であった
また天気予報は 夕方発電機を回す頃 テレビを見に小屋に来れば 確認取れるとの事であった お言葉に甘え 6時頃 小屋に伺い天気予報を確認 明日は晴れの様である その後 山での談義になり 世界の山を数多く登られている山岳ガイドの佐伯さん マッキンリーの体験 黒部下の廊下を ハンドルを短く切り落とした自転車で 挑戦した話 大変感動しました (この立山 剱岳の地図も編集されています) その上お酒まで頂感動したひと時を過ごす事が出来ました
14日早朝4時50分 天候晴れ 暗闇の中 源次郎尾根目指して出発
体調も良く 足取りは軽い 大滝を越えるまでは 山沿いの道を進み 滝を越えた所から 雪渓に降り立つ 雪質も良くアイゼンを付ける事無く 長次郎谷分岐を越え 平蔵谷 源次郎尾根取り付きに到着 丁度親子連れと思われる2人のパーティが 準備を終え 雑草の生える尾根から取り付いて行った 10分の休憩後 出発の準備 ハーネスと 3.4本の捨て縄を身に付け 出発 すぐに先行のパーティに追い着く 最初の壁を越えたところで先を譲って頂き 快適なクライミングを楽しむ 約2時間30分でT峰 3時間20分でU峰のピークに到着 U峰から見上げる剱岳本峰は美しく 山頂には多くの登山者が確認出る また八ツ峰 長次郎谷上層部 天候も良く 最高の景観である 20分程感動を味わい 9月の剱岳を満喫した 後は ロープを出し 25メートルの懸垂下降 最高の見せ場である 下降後は 長次郎谷側にトラバースし下山も出来るが ここまで来たら山頂を目指す事にし もくもくと1時間 剱岳山頂に到着した
下山は平蔵谷を選び 降りて行った クレバスが開いているのは聞いていたが 自分の想像を超え 判断ミスをしてしまった 稜線まで引き戻す体力は残っていない為 しばらく頭でシュミレーションし クレバスをロープを使い3メートル程下り 右壁に渡り 再び 上部まで折り返し その後30メートル程壁をトラバース 何とか幅の狭い場所を見付け 再び懸垂下降 何とか雪渓にたどり着いた 途中足は振るえ 生きた心地はしなかった
15時20分真砂沢ロッジへ下山 厳しい山行であったが 学ぶ所も多く 充実した9月の剱岳であった 源次郎尾根周辺の情報を報告しに 再び小屋に行く 今度はスイカを 食べろと進められ 美味しく頂きました 感動しました 来年は8月に来る事を約束し
翌日小屋を後にした
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コースと所要時間
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2013年9月13日 1日目
扇沢駅発 7時30分 → 黒部ダム着 75時45分
黒部ダム発 7時50分→ 内蔵助分岐着 9時00分 内蔵助平着 11時20分
ハシゴ谷乗越着 13時40分 → 真砂沢ロッジ着 15時30分
9月14日 2日目
真砂沢テント場発 4時50分 → 平蔵谷分岐着 5時50分
源次郎尾根取り付き 6時00分 → T峰着 8時35分 → U峰着 9時20分 U峰下降地点 9時55分
剱岳山頂着 11時00分
山頂発 12時00分 → 平蔵谷コル 12時30分 13時20分頃 剣沢分岐手前約300メートル
クレバスの為下山不能 約30分 右方向岩壁に取り打き格闘 約3メートルクレバスに下降 渡りきれず 再び
登り約30メートルトラバース 何とか 渡れそうな 場所を見つけ 平蔵谷雪渓に 帰りつく
平蔵谷分岐着 14時30分 → 真砂沢テント場着 15時30分
9月15日 3日目
真砂沢発 5時05分 → ハシゴ谷乗越着 6時50分 → 内蔵助平着 8時15分
内蔵助 下の廊下分岐着 10時00分 → 黒部ダム直下 10時55分 20分休息
黒部駅着 11時50分
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扇沢バスターミナル
立山・黒部アルペンルート
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AM 7時30分発
トロリーバスで黒部ダム
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黒部駅 日電歩道出口
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AM 7時50分
真砂沢目指して出発
下の廊下へ 下降開始
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1日目 黒部ダムより出発 |
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黒部ダムは この時期 放水を行っている |
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黒部市下の廊下 |
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ハシゴ谷乗越 剱岳 八ツ峰を望むことが出来る |
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真砂沢ロッジに到着 テントは一張りのみ |
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黒部ダム直下
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AM 8時15分着
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ダム駅から約20分 ダム直下 下の廊下まで降りてきたダムは
放流中である
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内蔵助分岐
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9時時00分到着
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天候も良く 登山者も居ない
ゆっくりしたペースで 真砂沢を目指す
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内蔵助平分岐
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11時20分到着
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前回は この場所で 方向を勘違いし 30分程 ロスをした
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ハシゴ谷乗越
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13時40分到着
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今回も 同じ区間で体力を消耗 何年やっても 楽にはならない
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真砂沢ロッジ
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15時30分到着
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小屋は今年の営業を終了していた
気さくな真砂沢ロッジオーナーに 源次郎尾根周辺の情報を 得る
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長次郎谷 分岐 写真では確認できないが 目視で登山者2人が確認できた |
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平蔵谷出会い 源次郎尾根取り付き 親子連れと思われる パーティと 挨拶を交わす |
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取り付き後すぐに現われる 岩場に 苦戦する パーティ |
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真砂沢テント場
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AM 4時50分出発
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間もなく夜明け ヘッドランプを付け出発した
本日真砂沢から 源次郎尾根を目指すのは 私一人である
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大沢小屋
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AM 6時00分発
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先行するパーティと 距離を置き 源次郎尾根に取り付く
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樹林帯を抜けると T峰への 登り 手掛かりも有り 特に問題なしド |
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源次郎尾根T峰 から望む 剱岳本峰 |
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源次郎尾根T峰からの八ツ峰 |
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源次郎T峰から U峰に続く 尾根 |
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源次郎源次郎U峰から 見上げる 剱岳 |
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源次郎尾根U峰から 長次郎谷コルを望むド |
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U峰懸垂下降30メートル |
一般的には U峰の懸垂下降は 60メートルロープである しかし 3メートル程上に
テラスがあり たいていの登山者は ここからクライムダウンする様である
私の場合 単独の為 このコースは 何時も50メートルを持参する (中には30メートル
ロープを使用する人も居る様であるが)
下降時は 壁を念入りに確認する事にしているが 15メートル付近には 多くの支点が付け
られている 古い物 新しい物 様々である 今回は 昨年は無かった 真新しいスリングが
掛けられていた
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源次郎尾根U峰を振り返る |
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剱岳山頂直下 間もなく山頂である |
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U峰の頭にて
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AM 9時U20分着
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ここまでの疲れも一気に吹き飛び素晴らしい景観に感動
剱岳山頂には多くの登山者が 確認できるが 源次郎尾根には 本日は 登山者3名の様である
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U峰下降始点
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AM 9時35分着
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残留スルングも数多く有り 安全そうな物を 2 3本選び 懸垂に絶えれるか 確認
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U峰 下降地点
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9時45分
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懸垂下降を終え 上層部を振り返る
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剱岳山頂 |
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剱岳山頂から見下ろす 源次郎尾根U峰 |
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剱岳山頂からの展望 遠く 白馬岳 五竜岳 鹿島槍ヶ岳 針の木岳 素晴らしい展望 |
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剱岳山頂
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11時00分到着
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山頂は多くの登山者で賑わってた
天候も良く 360度の展望は最高で遠く 白馬岳から五竜岳 鹿島槍ヶ岳 針の木岳 立山三山
素晴らしい
この場に立つ者だけが 味わえる感動である
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前剣 登山者の救助活動を行う山岳救助隊 |
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今回は 平蔵谷から 下山を決めた |
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平蔵谷 剣沢分岐 今回200メートル手前で大きなクレバス |
残り2〜300メートで剣沢分岐と言う所で 3メートル程割れたクレバスが現れた
自分の判断ミスに後悔 前にも後ろにも行けなくなってしまった 体力的に稜線
には戻れない 色々考えた末クレバスを右の壁から乗り越える事にし ロープで
一度クレバスに3メートル程下る その後壁に渡り もう一度上層部に登り 30メー
トル程 トラバース 何とか隙間の狭い所を見付け 4メートル程 懸垂で下る
やっとの思い出 雪渓に戻る事が出来た
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カニのヨコバエ地点からの
前剣
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AM 12時20分頃
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登山者が怪我をしたらしく 救助を行う山岳ヘリ けが人は 意識は有る様である 良かった
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平蔵谷から見上げる 源次郎T峰
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AM 13時00分頃
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雪渓も6月に比べ 半減している
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15日 AM5時10分 雨の中 下山の為 真砂沢を後にする
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小雨の中 ハシゴ谷乗越まで 登りきる |
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黒部ダム直下 |
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内蔵助 下の廊下 分岐
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AM 10時00分着
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真砂沢を出発し4時間50分 やっとの思い出 下の廊下分岐まで下山
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黒部ダム直下
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AM 11時55分着
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黒部ダムは 本日も放流中の様である
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