2011年5月5日(木)〜 7日(土)  快晴


ジャンダルム(3,163m)奥穂高岳(3,190m)前穂高岳(3,090m)縦走


コースと所要時間

東京 4日21時00分出発   5日2時10分 沢渡大橋駐車場到着
6時上高地行きバス乗車



5日  上高地発6時40分 → 岳沢分岐7時00分 → 岳沢テント場着9時10分テント泊 


6日  テント場出発2時15分 → 天狗のコル着4時43分 → ジャンダルム着6時45分 →

奥穂高岳山頂着8時25分 → 前穂高岳着10時55分 30分休憩→ 奥明神沢

 → 岳沢着
12時30分







日時 5月5日 (1日目) 岳沢 周辺地図


奥穂高岳山頂より槍ヶ岳を望む  


  


6時18分上高地到着 


上高地バスターミナル 河童橋付近より焼岳


ゴールデンウイーク最終日 上高地バスターミナルは静まり返っていた東日本東日本大震災が発生し
まだ日が浅い事もあり外出を控えて居る人が多いと思われる



樹林帯を抜けた辺りから 穂高を望む



高地からここまでは 約1時間20分 いつもより足取りも軽く 息切れすることもなく ここまで登ってきた 人出は非常に少なく 
すれ違う人も殆ど居ない ジャンダルム辺りから奥穂高岳を見渡すと例年より雪量が多く感じられる 注意して進むことにしよう 
後1時間もすれば岳沢小屋である



樹林他を抜け沢に出た辺りから撮影  旧テント場から天狗沢を望む


旧テント場には 2張りテントがテントが立っていた ここからは小屋も遠く 不便であるが 風景は最高である 
独標から ピラミット 西穂高岳 天狗の頭など 稜線が綺麗に映し出される




岳沢小屋 (旧岳沢ヒュッテ)
2006年雪崩で崩壊 2010年 岳沢小屋として営業を再開した
テント場には4張りほどテントが立っていたが 3張りは夕方までに撤収された為 本日は 2張りのみとなった


旧岳沢ヒュッテ周辺 以前はテントが設営できなかったが 2006年ヒュッテが 雪崩の為流され 2010年経営者が代わり 岳沢小屋として営業を再開した 
新しくなって初めての入山である 小屋周辺は綺麗に除雪され テント場も 雪面を掘り起こすことなく 設営する事が出来た 以前は水も有料であったが
 今は無料で提供している すべてが新鮮で気持が良い また 一番驚いた事は トイレが様式化され とても綺麗である 室内もスリッパに履き替えになっていた 
(靴を脱ぐのは大変であるが ここに宿泊なので 特に気にならない) トイレットペーパーも備え付けられているので ティシュペーパの心配がない 
今までの常識では山小屋のトイレは汚く足場を気にしながら用を足すのが当たり前であった

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天狗沢
一番危険な時間帯
を下る登山者発見


小屋周辺の テント場  
綺麗に除雪され おやじの気持が現れている
天狗のコル周辺







2日目 晴れ
 
天狗沢→ジャンダルム(3,163m)奥穂高岳(3,190m)前穂高岳(3,090m)奥明神沢 下山





1時に起床 トイレと朝食を素早くすませ 2時13分 
奥穂高岳目指し出発した






辺りは真っ暗な為 ヘッドライト付け出発した






天狗沢 まもなくコルである




 昨日明るいうちトレースを確認し 
頭の中に叩き込んでいたが やはり暗闇では全体像がわからない為 思う通りには進むことが出来ない しかし気温がマイナスの為雪質が良くアイゼンが
気持ちよく雪面に食い込んでいく 気が付くと 疲れもなく 稜線近くまで到達していた 辺りの景色がちらほら見えてきた 間のなく夜明けである



天狗のコルにて撮影 天狗のコルより天狗沢を振り返る


4時43分天狗のコルに到着 出発してから2時間30分である 稜線は風が少し有り肌寒く感じられる
ここで10分の休憩を取る






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天狗岩
5時 天狗岩に朝日が当たりとても綺麗である






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ジャンダルム付近から今通過してきた 稜線を振り返る
西穂高岳   間ノ岳








左ジャンダルム   右奥穂高岳






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ジャンダルム




6時33分 ジャンダルムに到着 取っ付きには 雪を堀ビバーク跡が確認できる
ここまでは消えかけたトレースが残っていたが
ジャンダルムの右巻きにはトレースが付いていない これは大変だ 引き返すか
悩んだ末 渡ることを決意した アイゼンを効かせ ピッケルを打ち込み 足場を
確保し 奮闘すること20分 何とか裏側に渡ることが出来た


しばらく行くと 次の難所のロバの耳である 無積雪期は鎖もしっかり有り
殆ど 不安は無い
今回は 特に雪が多く 切れ落ちた100数十メートルの 壁にトレースが無い 過去6回この時期に
通過しているが 注意しなが不安なく通過している  今回は過去に味わった事の無い不安が
頭の中を横切った 引き返すことも出来ない 進む事も困難である 防寒準備も完璧でない為
ビバークも出来ない 救助を呼ぶか 前進するか決断しなければならない 不安が頭の中を横切った
ここを超えれば 奥穂高岳山頂はすぐそこである 



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ジャンダルム ロバの耳




一回のミスも許されない 落ちれば間違いなく 5〜600メートル いや それ以上は滑落するであろう
しばらく自分と葛藤し 前進する事を決意した 壁に ピッケルを打ち込み アイゼンを効かせ 足場を確保 
三点確保を忠実に 一歩一歩下降していった 約1時間 何とか トラバース地点まで下ることが出来た 
今度は反対側の壁と登らなければならない しかし ここは特に不安は無い 15分ほどでコルに到達
ここで10分程休憩 足の震えが止まらない 水分を補給し 行動食を口にする 
何とか落ち着きを取り戻し 最後のピークに 取り付いた   




動画再生

奥穂高岳山頂





奥穂高岳山頂にて撮影 バックは槍ヶ岳 





8時25分ついに奥穂高岳山頂に到達 何度も この頂上には立っているが 今回はなんだか達成感が味わえない 常識的に考えれば中止しなければならない
ジャンダルムと ロバの耳の通過を思い出し 少し考えこんでしまった 中止しなかったことを反省し 次のピーク前穂高岳へ向けて 出発した


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穂高岳山頂よりジャンダルムを展望 穂高岳山頂より前穂高岳を望む望








奥穂高岳山頂より槍ヶ岳を望む










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奥穂高岳山頂を望む






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前穂高岳山頂より奥穂高岳を望む







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前穂高岳山頂よりジャンダルム・ロバの耳を望む





前穂高岳山頂より槍ヶ岳を望む





前穂高岳山頂よりl奥穂高岳 北穂高岳を望む






前穂高岳山頂より 西穂高岳・ジャンダルム・奥穂高岳 そして前穂高  稜線を望む








奥明神沢を下る





前穂高岳山頂からは シリセードで下る事を決めていた 10年前は シリセードで
大切なゴアテックスのヤッケを破ってしまい すごく反省をしたった その後新しく買
ったゴアテックスは 傷つけたく無い為 時間を掛けてでも足で下っていたが 今回は
 最初から シリセードを決め 一枚余分に 破けても良い ヤッケズボンを 持参した

一般には3時間かかる所を 山頂からシリセードで下り 休憩も含め 1時間弱で岳沢小屋
に下山した

やはり今回もヤッケのケツが 破けてしまった (予備と言えど 5千円ぐらいは損失である)




岳沢   テント場







13時30分テントを撤収し下山を開始した






上高地バスターミナル下山 










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