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   2018年4月30日〜5月2日 晴れ
updated 2018.05.15
夜叉人峠登山口入下山 北岳  間ノ岳 池山吊尾根よりピストン
動画



2018年04月30日〜5月2日

夜叉人峠駐車場 北岳 間ノ岳 池山吊尾根





昨年に続き今年のゴールデンウイークも北岳への山行を決める そして昨年断念した間ノ岳へのピストンも行う事にした その為テント場は前回よりももっと上のボーコン沢の頭近くと決める その為出発を早めAM3時30分夜叉人峠駐車場をスタートした 暗闇の夜叉人トンネル シャッターで鎖されていた ヘッドランプ2個 手に一つ持ち脇の扉から進入 長いトンネルを進む 通過に15分から20分近くかかり幽霊話が頭に浮かぶ 約1時間程で鷲ノ住山へ到着 まだ夜は明けていない 暗闇の中鷹住山へ入山 野呂発電所へ下る頃には夜も明け 再び幾つものトンネルを越え歩き沢橋へ 小休止を取り義盛新道へ入って行く ボーコン沢の頭までは長丁場に成りそうなので体力を保持しながら登って行く 池山御池小屋に到着するが 雪は現れない 昨年は小屋前からアイゼンを装着したが今年の北岳は雪は少なさそうである 前回のテント場を通過するがまだ雪は現れない 15分程進むとやっと雪が現れる アイゼンを装着して進む 今度は雪が柔らかく何度も雪に足を取られ体力を消耗 何度踏み抜いたか数え切れない いやなルートである 15時ボーコン沢の頭がいきなり現れる 森林限界を越えた様である ボーコン沢の頭少し手前に風除けになりそうな場所発見 ここを拠点と決める 15時15分到着 柔らかい雪を何度も踏み固め約30分でテント設営 水を作りながら明日の行動計画を立てていると 単独の登山者が下山して来たので話を交わした 池山小屋からピストンとの事である そして雪は少なく山頂まで特に問題は無いとの事 山頂手前のルート上に少し雪が残るが右尾根から通過するとまったく問題ないとアドバイスを頂いた 

翌朝1時に目が覚め食事だけ済ませた まだ少し時間が有るのでシュラフにもぐり込むと気が付けば4時を回っていた 寝坊である 慌てて出発の準備をし予定を40分程遅れてスタート すぐに外は明るくなり 間ノ岳が綺麗に映し出される ボーコン沢の頭に5時過ぎ到着するが あまりの美しさに出発の遅れなどすっかり忘れてしまった 目の前の北岳バットレスがあまりにも美しく感動的である 八本歯の頭からの下降も雪は殆ど無くすんなりコルへ下る事が出来た 八本歯のコル少し上辺りに雪は残るが 吊り尾根分岐へのトラバースも夏道が現れ雪は無い 気が付けばAM7時40分北岳山頂に立っていた

360の眺望を楽しんでいると 単独登山者が遅れて登って来た 山談義と情報交換をする 塩見岳の方から縦走して来たとの事 素晴らしい かなりの経験者の様である そしてこの後八本歯のコルから下山をするとの事であった 私は間ノ岳へ向う旨をを伝えると 吊り尾根分岐から北岳山荘へ下る途中雪に覆われたトラバース地点が現れるとの事 かなり危険なの要注意通過して下さいとアドバイスを頂く 有りがたい 迷う事無く間ノ岳を目指す事にし下山を開始した

北岳山荘への下り情報通りトラバース地点が現れ夏道が雪で覆われている 滑落の危険がある為トラバースは止め 少し上を通過出来そうなのでそちらを選択 それでも分岐から40分程で北岳山荘に到着 山荘はまだ雪が多く残り雪かきの準備は行われていない ここから3000m天空の稜線である 左に富士山が見事に映し出され 右には中央アルプス 気持の良い山旅である 疲れなど忘れてしまうひと時である 後は危険箇所は殆ど無く時間との戦いで間ノ岳まで突き進む アイゼンは必要ない箇所の方が多くなって来るが 外すのが面倒くさく最後まで装着する事にした その為体力を消耗 間ノ岳への到着は10時過ぎと計算していたが 既に11時を回っていた しかし天候に恵まれ天空の稜線では誰とも出会う事無く独り占め 大満足であった 帰りの時間を考え山頂に止まること5分 間ノ岳を後にした

北岳山荘までは 時間通り戻る事が出来たが 吊り尾根分岐までに完全に体力消耗 八本歯の頭を乗り越えるのも一苦労 ボーコン沢の頭まで戻って来た時には既に16時30分を回っていた

昨日は城峰の少し上から何度も雪に足を取られ雪の踏み抜きには一苦労 二度とこのコースからは入山しないと思っていたが 天候にも恵まれ 素晴らしい北岳山頂からの眺望 また北岳山荘から先 間ノ岳への天空の稜線 感動的であった 終わって見れば大満足 この時期登山者の少ない南アルプス 静かな山旅であった ずぼずぼの池山吊り尾根もまた来年も時間が合えば来て見たい 記憶の残る山行であった


コースと所要時間

2018年04月30日〜5月2日                   晴れ


4月30日

夜叉峠駐車場口出発 AM 3時20分 → 鷲ノ住山分岐 4時25分 → 野呂橋 5時35分 → あるき沢橋登山口 6時15分

池山御池小屋 10時05分  (15分休憩) → 城峰 12時00分 → 今回のテント場 ボーコン沢の手前 15時15分



5月1日                                    晴れ

テント場出発 4時40分 → ボーコン沢の頭 5時05分 → 八本歯の頭 6時05分 → 八本歯分岐 6時25分

池山吊尾根 北岳山荘分岐 7時10分 → 北岳山頂 7時35分   (20分滞在 後から登頂された登山者と山談義)

池山吊尾根分岐 8時10分 → 北岳山荘 8時50分 → 中白峰山 9時45分 → 間ノ岳 11時10分

北岳山荘 12時45分 → 池山吊尾根分岐 14時20分 → 八本歯の頭 15時30分 → ボーコン沢の頭16時35分

テント場下山 16時50分


5月2日                                    曇り   

テント場出発 AM 3時30分 → 池山御池小屋 5時05分 → 歩き沢橋登山口 6時30分 → 野呂発電所 7時10分

鷲ノ住山分岐 8時50分      

夜叉人峠駐車場 9時50分 下山

  
1日目               晴れ
夜叉人峠駐車場 〜 ボーコン沢の頭付近 テント ぶらり山旅 コースタイム


夜叉人峠トンネルへは通行止め 暗闇の中出発


夜叉人峠駐車場出発
3時20分
間だ夜明けまでは時間が有り幾つものトンネルを通り抜けなければならない


夜叉人トンネル
3時30分
閉ざされたシャッター脇の扉を開け 真っ暗で長いトンネルを抜ける  15分〜20分程かかる



鷲ノ住山入り口 まだ夜は明けない





鷲ノ住山分岐
4時25分
野呂発電所まで長い下りが続く 帰りの上り返しが大変だ



野呂発電所



野呂川つり橋
5時35分
つり橋を渡り 奈良田からの道路に合流する  歩き沢橋近い



池山御池小屋 昨年はこの辺りは雪に覆われていた  10時05分到着



歩き沢橋登山口
6時15分
義盛新道は長くてキツイ登り坂である 覚悟を決めて入山



ボーコン沢の頭が見えて来た  この上の樹林の中へテントを設営する事にした


テント場到着
15時15分
雪は柔らかく 何度も膝まで雪を踏み抜き へとへとになりながらボーコン沢の頭近くに辿り着く 体力は完全に消耗していた

2日目               晴れ
ボーコン沢の頭テント場より  北岳 間ノ岳 ピストン ぶらり山旅 コースタイム

ボーコン沢の頭にて   鳳凰三山に朝日が昇る

テント場を出発
4時40分
一度目が覚め 二度寝をしてしまった 目が覚めた時には4時を回り 出発時間が大幅に遅れてしまった


池山吊尾根からの北岳バットレス


ボーコン沢の頭
5時05分
天候に恵まれ 間ノ岳や農鳥岳が綺麗に映しだされる


八本歯の頭より  八本歯のコルを見下ろす そして北岳へのルートを見上げる

八本歯の頭
6時05分
八本歯の頭に到着 ここから先は神経を集中して進まなければならない 特に八本歯のコルへの下りは要注意


八本歯のコルを過ぎ 間ノ岳が綺麗に映し出されるある

八本歯のコル近く
6時35分
コースは左側へトラバースする 今年は雪は無い  


吊尾根分岐から 富士山を見上げる  素晴らしい

吊尾根分岐
7時10分
予定よりかなり遅れたが 間ノ岳のピストンを予定通り目指す事にする  まずは北岳山頂へ


北岳山頂 バックの仙丈ケ岳が美しい

北岳山頂
7時40分
360度の眺望が素晴らしく感動的である  5分程遅れて塩見方面から単独登山者と出会う しばらく山談義に花が咲く

北岳山頂より       農鳥岳へ続く稜線  甲斐駒ケ岳  鳳凰三山    富士山  素晴らしい眺望である         


北岳山荘近くから 間ノ岳へかけての 3000m天空の稜線

北岳山荘
8時40分
雪の埋もれた北岳山荘 まだ今シーズンの準備は行われていない



中白峰山頂からの北岳

中白峰山頂
96時45分


手前ピークから 間ノ岳

間ノ岳手前 無名峰
10時10分
間ノ岳手前ピーク ピーク名 不明


間ノ岳山頂から 北岳

間ノ岳山頂
11時10分
あまりにも時間がかかりすぎ 帰りの時間を考えわずか5分で引き返し


ボーコン沢の頭に到着するが 既に16時30分になっていた

テント場下山
16時50分
北岳山荘辺りから足が動かなくなり 何度も休息を取りながら日暮れ前に下山する事が出来た
3日目               曇り
ボーコン沢の頭 テント場 〜 夜叉人峠駐車場 ぶらり山旅 コースタイム
夜叉人峠駐車場へ下山

夜叉人トンネル
9時45分
出発時はシャッターが閉められていた



夜叉人峠駐車場下山
9時50分
今回の山行は時間に追われた 厳しい登山であったが何とか雨が降るまでに下山が出来た




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