黒部ダムより 真砂沢 源次郎尾根
毎年この時期は 黒部ダムより 入下山 下の廊下を下り 内蔵助谷からハシゴ谷経由真砂沢である 多くの登山者を避ける為 連休一日前に入山 その為 真砂沢まで殆ど人と出会うことは無い 今回は 連休前日まで天候が悪く シルバーウイークと重なってしまった 黒部駅を下の廊下方面出口へ ここで5.6人の登山者と出会う 少し挨拶を交わし 下の廊下へ下る 天候は良く 気持ちの良い山行である 約1時間で内蔵助谷出会いへ ここから急登が続く しばらく行くと 山肌が崩れ 危険な箇所が現れるが 今年は 巻き道が作られ 安全に通過することが出来た
内蔵助平を過ぎ ハシゴ谷方面へと入って行くが ハシゴ谷乗越近く 登山道が崩れ 道に迷ってしまった 約1時間30分 展望台と思われる近辺で さ迷い何とか脱出し ハシゴ谷乗越へ 修正することが出来た
真砂沢には既に多くのテントが立っていた 設営場所が殆ど無く 少し寝心地は悪そうであるが 小さな場所を見つけ 石ころを取り除き 草をむしり 何とか場所を確保 そして小屋のオーナーで 山岳ガイドの佐伯成司さんに挨拶 日本酒を振舞って頂いた 今回は登山者が多く 話は多く出来なかった
小屋のスタッフに 明日登る源次郎尾根と長次郎谷 平蔵谷 そして今回計画している北方稜線の情報を伺う いきなり今回は中止した方が良いとの事であった 明日は多くのパーティが源次郎尾根に入り 早いパーティは2時30分頃出発と聞いているとの事であった その為U峰で 間違いなく渋滞し 長い待ち時間が発生するだろうとの事であった 今回は連休を選んだ自分が悪いのだからと 北方稜線は中止を決めた
2日目
昨日の話から 今回初めて 早朝 それも1時40分テント場を出発した 今年は雪渓が多く 小屋前から雪渓に下り大滝近くまで登る そして滝を巻き また雪渓に戻る 約1時間で平蔵谷出会い 源次郎尾根取り付きへ到着 少し休憩をし 3時前尾根に取り付く 暗闇の中雑草を進み 突き出た岩に到着 ここは少し難所であるが 古びたフィックスロープが張られている為それ程難しくはない ただ怪しいロープに 何時も危険を感じる 今回も利用させて頂く事にした そして30分程進むと 6メートルほどの壁が現れる ここも少し難所で 私は右側から取り付いていたが ここにも3年程前からフィックスロープが張られている為 特に問題なし 今回も利用させて頂いた 後はU峰の懸垂を除けば 山頂までそれ程危険な所は無い この辺りから 少し体力が落ちてくる ハアハア ゼイゼイ 息が荒くなる 考えて見ると 今年で60歳 平素体力作りはしているつもりでは有るが やはり歳にはかなわない 森林限界を越える頃 剣沢をヘッドランプを付け下ってくる列が見えて来た 1時間以上の差は有る様なので安心 何とか今年も T峰 U峰で ゆっくり絶景を楽しめそうである
T峰ピークに到着する頃にはすっかり世も明け 絶景が楽しめる 気持ちの良い夜明けである 小休止の後 U峰へのルートを目視 一旦下り 登り返し そしてU峰ピークで大休止 特に ここからの見上げる本峰は感動的である そして八ツ峰 後立山連峰 360度の展望 絶景である 今年もこの綺麗な景色に感動を味わう事が出来た そして長次郎谷を見下ろすと 右左俣分岐に有る熊の岩には 数えただけでも 12張りのテントが立っている 八つ峰に多くのクライマーが挑戦している様である
360度の眺望を楽しみU峰の懸垂下降を終えれば 後は ここからは 約1時間15分で 山頂へ到着する
山頂に飛び出ると 登山者の多さにビックリ 場所を見つけ休憩 今回は今年6月に続いて2回目の登頂である 先程通過したU峰ピークを見下ろすと 5・6人のクライマーが 懸垂下降の準備をしている様である これだけの時間差があれば 北方稜線は行けていた 残念 (装備 特に水と食料があれば決行 PM6時頃には真砂沢に下山出来ただろう)
山頂は早めに切り上げ 下山開始 昨年は長次郎谷からであったが 今年平蔵谷は例年に比べ雪渓が多く残りクレバスは無いとの事なので 平蔵を選択 カニノヨコバイで30分程待つ事になったが 平蔵のコルより 下山開始
平蔵谷はやはり雪渓は多く残り クレバスは無い 危険を感じる事無く 剣沢源次郎取り付きに到着 今年の剱岳は終了した そして真砂沢に 11時45分下山した
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黒部駅より下る事20分 ダム下を対岸へ渡る |
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黒部下の廊下を 内蔵助谷まで下る |
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真砂沢テント場 多くのテントが花開く |
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黒部駅 日電歩道出口 |
8時00分
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黒部駅出口には トイレと給水場
がある 真砂沢までは 長い歩行
になる為 準備は怠らない |
下の廊下 内蔵助分岐 |
9時00分
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ここで下の廊下と別れ内蔵助谷
へと入って行く 入り口は ロ
ープのかけられた急登りである
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真砂沢 |
15時45分
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ハシゴ谷を下り 真砂沢に 飛び出る
真砂沢ロッジは もうすぐそこ
約10分で到着する |
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T峰 U峰での絶景を出来るだけ長く楽しみたい為 ほかのパーティより
1時間早く尾根に取り付く事にした
AM2時50分 真っ暗な 雑草の中 尾根に取り付いた
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長く続く根っこの中 ライトを照らし 上へ 上へと歩を進める
しかしザックが根っこに引っかかり 体力を消耗 |
通いなれた尾根 夜明け前 T峰直下に辿り着く
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通いなれた尾根 夜明け前にT峰直下に辿り着く
T峰ピーク直下 まだ少し暗いが ここを登り切れば T峰ピークである |
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T峰ピークから見上げる U峰 そして剱岳 |
T峰に到着する頃には すっかり世も明け 剱岳周辺の山々が現れる 360度の眺望 絶景である
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U峰ピーク直下から T峰を振り返りる
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真砂沢テント場 |
1時40分
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U峰の待ち時間を避けるため暗闇
の中出発 |
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T峰ピーク直下 |
5時05分
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やっと空がしらんで来た ここを
登り切る頃には 世も明け素晴らしい
展望が待ち受けている
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T峰を登り切る |
5時55分
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T峰を登り切り 目の前に ピーク
が現れる 奥に本峰剱岳と 右に
北方稜線が現れる
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U峰ピークから 本峰剱岳を望む 絶景だ 素晴らしい |
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U峰ピークから八ツ峰を望む 今年の長次郎谷は多くの雪渓が残っている様だ |
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U峰ピークより 剣沢 そして立山を望む |
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U峰ピーク |
6時55分
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ここから見上げる剱岳は絶景である
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長次郎谷 熊の岩 |
6 時55分
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U峰ピークより 熊の岩を見下ろす
本日17張りのテントが確認できた
多くのクライマーが八ツ峰に挑戦
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U峰の懸垂下降を終え 振り返る |
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剱岳山頂直下 頂には多くの登山者が 落石の恐怖を少し感じた |
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剱岳山頂
8 時50分
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剱岳山頂に到着 既に多くの登山者
で賑わっていた 居場所が無いので
早めに下山
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早月尾根分岐近くより カニノヨコバイ 前剣への稜線 |
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平蔵のコルより 平蔵谷を下る 今年は多くの雪渓が残り クレバスは開いていない
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AM6時20分 テント撤収 内蔵助谷 経由 黒部ダム へ 下山開始
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ハシゴ谷乗越 近くより 剱岳を見納める |
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入山時 ハシゴ谷乗越近くで コースを間違える |
入山時 内蔵助平からハシゴ谷乗越へ向けて 河原を歩行 終盤も差し掛かった時 コースをコースを間違え 展望台方面に迷い込む
下山時場所の確認をする 写真の通り 本来の登山道が 倒れた木でふさがれていた 下を向いて歩行していたら これでは分からない
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真砂沢を出発して7時間05分 黒部ダム駅に下山した |
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