岳沢経由 天狗沢 ジャンダルム 穂高 山行記録
天狗のコル付近にて新雪の為時間切れ 中止

岳沢〜天狗ノコル〜奥穂高岳〜前穂高岳〜明神沢 〜岳沢
日程
1999年5月1日〜3
1日目:曇り 雪、
2日目:晴れ

3日目:下山
宿泊
1日目:岳沢 テント
2日目:岳沢 テント
3日目:下山
山名
奥穂高岳
山域
北アルプス
入下山
上高地/上高地
歩行時間
12時間30分
岳沢

今回は 岳沢経由 天狗沢 ジャンダルム
 穂高岳 前穂高 明神沢 岳沢の縦走を 
予定していたが 天狗沢にて新雪の為
ラッセルに時間がかかり中止した

(5/1)
東京 車で23時30分出発
(5/2)
沢渡駐車場4時過ぎ着  6時発上高地行きバスで 上高地到着6時40分  
上高地出発 7時0分岳沢ヒュッテ着11時00分
(5/3)
岳沢テント場出発
2時00分 天狗沢6時50分 中止  テント場着9時45分
(5/4)
岳沢テント場出発8時00分 → 上高地着10時10分
1日目

4時過ぎ





6時45分



7時20分











11時00分

沢渡駐車場に到着 始発のバス時間まで 車で待機する 6時上高地行きバスに乗車 ゴールデンウイーク

とあって 登山者は多いが 始発の為 余裕で乗ることが出来た 途中 村営駐車場で 次々と 客を拾い い

つの間にか車内は満席になっていた 

上高地着  既に登山者で あふれていた とりあえず 登山計画書を提出し 穂高方面の情報を聞く 昨夜

新雪が降ったとの事で 少し雪面が柔らかいとの事 取り合えず ヤッケとスパッツを 付け準備をする

岳沢目指して 出発した 河童橋では 何時もの通り 人で溢れていた この辺りから見る 穂高岳の姿は ま

ったく魅力にあふれている 山好きの人はもちろん 上高地を訪れて穂高連峰を望観する誰しもが 一度は頂

上に登って見たいと言う気持ちになる事だろう 足を止める事無く 橋を渡り しばらく行くと 岳沢方面への立

派な看板が立っている ココから いよいよ岳沢への登山道になる 昔のままの静かな登山道は緩やかな樹

林帯を登っていく キツクもなく 約2時間30分も歩くと岳沢ヒュッテに着く ここが穂高岳への 今回のベース

キャンプとなる

岳沢テント場到着  もう既にテントは何張りか立ている 早速ツエルトを張る場所を見つけ 雪面を掘り起こし

約40分でツエルトを張ることが出来た 何時もの事だが ツエルトは寒くないですか と必ず誰かに聞かれる 

今時ツエルトをテント場に張る人は 殆ど見かけない まだ昼前だが 雪を溶かし水を作った 案外時間がかか

る作業だ 昼食は何時もラーメンを作る 夕食は カレー 朝食は おもち4個 何年立っても同じ食べ方だ ( 

これしか思いつかない とにかく腹が膨らめばいい) その後は夕方までのくつろぎの ひと時である 天候は晴

天で気温も高く 照り返しが強い為 何時の間にか露出している肌は黒く焼けていた 明日も安定した天候を願

うばかりであった  西穂高から天狗のコルを見ていると至る所で 雪のブロックが落ちている 小さな雪崩も 

時たま発生している 少しいやな感じがするが稜線までたどり着けば 後は何とか行ける 色んな事を想像しな

がら とりあえず小屋に行き ビールを買った ついでに オヤジに 沢の様子を聞いて見る (何時も同じ答え

が返って来るが) やはり 今回も結果は同じだった 危険なので反対の奥明神沢を登った方がが言いとのアド

バイス ビールを片手に検討しますと言ってテントに戻った 雪崩の心配もあるので 明日はAM2時に出発しよう

 まだPM5時だが 決めた以上早寝早起きで寝袋に入った 
2日目

1時00分



2時00分































9時30分

起床 朝食は切り餅4個をインスタントの味噌汁に入れる これは 20代からまったく変わらず同じ食べ方だ ト

イレも済ませ 準備も整った

アタックザックに 防寒服と行動食 ポケットにキャラメルを入れヘッドランプを付け さあ行くぞ 天狗ノコル目

指して出発だ 計算だと5時過ぎには 稜線に出るはずである まずは 小屋前から 沢をトラバースし やや左

から 稜線を目指すことにした  沢に入ると 雪は柔らかく 膝上まで沈んでしまう コレハ大変だ あせらず一

歩一歩高度を上げることにした 出発より2時間30分ぐらい経過したころから 少し 周りが見渡せるようになり

 元気が出てきた しかし一向に高度を稼ぐことが出来ない このころから1時間に100メートルぐらいしか進め

ない そして気温も上り ポロポロブロックが落ち始めた 頭の中でいやな予感がまた横切った この沢は雪崩

が起きやすく (その為2時に出発したのだが) 気温が上がる前に登りきらなければならない このコンディション

では 時間切れの為 稜線には たどり着く事は出来ない しかし まだそこには進みたいと言う自分が居た もう

既に4時間30分が経過していた 冷静になって 一日の行程を計算すると 稜線まで 後2時間弱 この沢だけ

で6時間30分近くかかってしまう (過去だいたい3時間で 登っている) コルから奥穂高 3時間 奥穂高から

前穂高経由 奥明神沢〜岳沢は このコンディションでは 4時間見た方がいいだろう やはり このまま進むの

は危険であ 残念だが中止しょう ココまで来てと言う気持ちはあるが 断念することにした このコースは 過

去ジャンダルムで風とアイスバーンで断念した経験がある その時は鳥取県のパーティの人に ザイルを組ま

して頂 アンザイレンで天狗のコルまで引き返し シリセードで 沢を下った記憶がある 下りると決めた以上早

く下った方がいい だが雪が柔らかく シリセードも出来ない 雪崩の心配もある しかし 急がなくては 足を

止める事無く 雪面を踏みしめた (少しブロックの崩落はあったが) 何とか無事にテント場帰り着く事が出来た 

テント場着  その日午後 大きな音と共に中規模な雪崩が発生した やはり危険な沢である 天候が良過ぎる

のも 雪山には危険である 改めて気持を引き締めた 今回は 天候が安定しているので下山を一日延ばし もう

一泊ここへテントを張る事にした 来年 もう一度挑戦するぞと 自分に言い聞かせ岳沢の春を満喫した 

 翌日8時岳沢を 後にした

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